能面は、木彫りで表情が変わらないはずなのに、見る角度によって表情が変わって見える。
この改造では、プリントした画像を少し厚手のビニールに貼ってマスクにしているが、このマスクでも能面と同じような現象が起こるのだ。
改造が完成し、コスチュームを着せて写真を撮ったものをパソコンで見てみると、元の画像より表情がキツいように感じた。
マスクが頭部・顔面部の形に沿って湾曲していたため、見る角度によって目がつり上がって見えていたのだ。
つまり、こういうことだ。
・正面
・上から
・下から
そこで、なんとか元の画像に近いイメージにならないものかと、調整することにした。
本来、平面画像のマスクでも、顔面部の形に湾曲していれば、あるていど立体的に見えるということはあるのだが、そうすると、前述の通り、見る角度によって表情の変化が大きくなる。
理想としては、目や口といったパーツは変形させずに、顔の周辺部はラウンドさせる。
そうすれば、表情の変化は少なく、かつ、立体性も確保できるのではないか。
・色の付いているところは、なるべく変形させたくない。
そう考えての、『バージョン2.0.0、各部修正』で頭部にお面をつけたのだが、それだけでは、まだ全体的に湾曲してしまうので、マスク裏側の目の端あたりにスポンジを少し付けて補正した。
これで、目の変形はだいぶ抑えられた。
・何もしない状態
・スポンジを付けた状態
しかしそうすると、今度はほほが広がってしまい、下ぶくれのようになってしまった。
これを補正するために、裏からマジックテープで口元の両端あたりを、若干、引っ張ることにした。
マジックテープを使ったのは、引っ張り幅を調整できるようにするため。
これでバランスは取れたのだが、元の画像と同じ表情になったかといえば、微妙に違って見える。
人間の表情って、微妙で複雑だ。。。
目の端のスポンジの大きさや、口元(ほほ)の引き締めは、画像によって微調整が必要で、場合によっては使わない方がいい場合もある。
この画像の場合、ウィッグをつけてみたところ、キャラクターのイメージ的に(勝手なイメージなのだが)口元の引き締めはない方がいい感じがした。
・口元の引き締めあり
・口元の引き締めなし
微妙な違いなのだが。。。
この改造では、プリントした画像を少し厚手のビニールに貼ってマスクにしているが、このマスクでも能面と同じような現象が起こるのだ。
改造が完成し、コスチュームを着せて写真を撮ったものをパソコンで見てみると、元の画像より表情がキツいように感じた。
マスクが頭部・顔面部の形に沿って湾曲していたため、見る角度によって目がつり上がって見えていたのだ。
つまり、こういうことだ。
・正面
・上から
・下から
そこで、なんとか元の画像に近いイメージにならないものかと、調整することにした。
本来、平面画像のマスクでも、顔面部の形に湾曲していれば、あるていど立体的に見えるということはあるのだが、そうすると、前述の通り、見る角度によって表情の変化が大きくなる。
理想としては、目や口といったパーツは変形させずに、顔の周辺部はラウンドさせる。
そうすれば、表情の変化は少なく、かつ、立体性も確保できるのではないか。
・色の付いているところは、なるべく変形させたくない。
そう考えての、『バージョン2.0.0、各部修正』で頭部にお面をつけたのだが、それだけでは、まだ全体的に湾曲してしまうので、マスク裏側の目の端あたりにスポンジを少し付けて補正した。
これで、目の変形はだいぶ抑えられた。
・何もしない状態
・スポンジを付けた状態
しかしそうすると、今度はほほが広がってしまい、下ぶくれのようになってしまった。
これを補正するために、裏からマジックテープで口元の両端あたりを、若干、引っ張ることにした。
マジックテープを使ったのは、引っ張り幅を調整できるようにするため。
これでバランスは取れたのだが、元の画像と同じ表情になったかといえば、微妙に違って見える。
人間の表情って、微妙で複雑だ。。。
目の端のスポンジの大きさや、口元(ほほ)の引き締めは、画像によって微調整が必要で、場合によっては使わない方がいい場合もある。
この画像の場合、ウィッグをつけてみたところ、キャラクターのイメージ的に(勝手なイメージなのだが)口元の引き締めはない方がいい感じがした。
・口元の引き締めあり
・口元の引き締めなし
微妙な違いなのだが。。。
“表皮”は、もちろん全身タイツ。
染めQ(スプレー)などで、ドール一体、全身を塗装することを考えてみてほしい。
それだけの作業スペースがある人ならいいが、自室でスプレーしようものなら、部屋中にスプレーの飛沫が浮遊して大変なことになるだろう。かといって、さすがにラブドールを屋外で塗装することも、いかがなものかと。
そんな苦労をするくらいなら、Milanooで全身タイツを買ったほうが、断然いいと思うのだが。
http://www.milanoo.com/jp/p2905.html
(例によって、あえてリンクは貼っていない。気になる人は、面倒だが上記URLをコピペしてほしい)
全身タイツなら、肌触りもいいし、洗濯もできて衛生的だ。
さて、バージョン2作成に際し、全身タイツも新調した。
モデルもサイズも同じ製品なのだが、けっこう変わっていた。
(サイズについては、Mを使っているが、素のmiyuならSでもいいかもしれない。が、試していないので、実際にどうなるかは分からない)
まずは、何といっても、色が違う。
なるべく実際に見た感じに近づくように写真を調整したが、そこはネット故、読者の環境によって見え方が違うと思う。
どちらも基本は肌色というよりベージュなのだが、古い方は色も濃く、繊維に光沢がある感じだ。
一方、新しい方は、繊維の光沢もなく色も薄くなり、古い方よりも、だいぶ良くなった。ただ、その分、下の色が透けやすくなったが。
古い方では、一発でジッパーのつまみが粉砕し、あげくの果てには、ダブルジッパーの一つが吹っ飛んでしまったのだが、新しい方では改善されているようで、今のところ“普通に”使えている。(スキン(肌・表皮))
細部のサイズは、足首廻りが太くなっていたり、若干の違いが見られるが、これは変更になったのか個体差なのか定かではない。
ここからは、ラブドール用にカスタマイズしていこう。
・まずは、シリコンバスト用に胸を切開する。
この繊維は、ハサミで切ったりしても、ほつれてきたりしない。
バージョン1では大きく切りすぎてしまったから、今回は、控えめに開けた。(バスト)
なかなか、いい具合だ。
と、思っていたのだが、使っているうちに伸びたり、切り口がカールしてきたりして、結局、開口部が大きくなってしまった。
・ホール部は、股の真下に開けた。
ホールアダプターをフロント位置、バック位置と切り替えると、この開口部からズレるのだが、伸縮性のある繊維のおかげで、あるていどの融通はきく。(胴体ユニット・下半身、完成)
・脚を動かすために、股関節部は、少したるませておく。
・この全身タイツで、一番気になるのが、首まわりが太いことだ。
生身の人間がつけた時に圧迫されないための措置なのだろうが、どうにも気になってしまう。
そこで、輪ゴムを首に巻いて、絞っておくことにした。(厳密には、ストッキングを輪切りにしたものを巻いているのだが)
アキ用純正タイツ
アキの柔肌
ヒナ用純正タイツ
ヒナの素肌
染めQ(スプレー)などで、ドール一体、全身を塗装することを考えてみてほしい。
それだけの作業スペースがある人ならいいが、自室でスプレーしようものなら、部屋中にスプレーの飛沫が浮遊して大変なことになるだろう。かといって、さすがにラブドールを屋外で塗装することも、いかがなものかと。
そんな苦労をするくらいなら、Milanooで全身タイツを買ったほうが、断然いいと思うのだが。
http://www.milanoo.com/jp/p2905.html
(例によって、あえてリンクは貼っていない。気になる人は、面倒だが上記URLをコピペしてほしい)
全身タイツなら、肌触りもいいし、洗濯もできて衛生的だ。
さて、バージョン2作成に際し、全身タイツも新調した。
モデルもサイズも同じ製品なのだが、けっこう変わっていた。
(サイズについては、Mを使っているが、素のmiyuならSでもいいかもしれない。が、試していないので、実際にどうなるかは分からない)
まずは、何といっても、色が違う。
なるべく実際に見た感じに近づくように写真を調整したが、そこはネット故、読者の環境によって見え方が違うと思う。
どちらも基本は肌色というよりベージュなのだが、古い方は色も濃く、繊維に光沢がある感じだ。
一方、新しい方は、繊維の光沢もなく色も薄くなり、古い方よりも、だいぶ良くなった。ただ、その分、下の色が透けやすくなったが。
古い方では、一発でジッパーのつまみが粉砕し、あげくの果てには、ダブルジッパーの一つが吹っ飛んでしまったのだが、新しい方では改善されているようで、今のところ“普通に”使えている。(スキン(肌・表皮))
細部のサイズは、足首廻りが太くなっていたり、若干の違いが見られるが、これは変更になったのか個体差なのか定かではない。
ここからは、ラブドール用にカスタマイズしていこう。
・まずは、シリコンバスト用に胸を切開する。
この繊維は、ハサミで切ったりしても、ほつれてきたりしない。
バージョン1では大きく切りすぎてしまったから、今回は、控えめに開けた。(バスト)
なかなか、いい具合だ。
と、思っていたのだが、使っているうちに伸びたり、切り口がカールしてきたりして、結局、開口部が大きくなってしまった。
・ホール部は、股の真下に開けた。
ホールアダプターをフロント位置、バック位置と切り替えると、この開口部からズレるのだが、伸縮性のある繊維のおかげで、あるていどの融通はきく。(胴体ユニット・下半身、完成)
・脚を動かすために、股関節部は、少したるませておく。
・この全身タイツで、一番気になるのが、首まわりが太いことだ。
生身の人間がつけた時に圧迫されないための措置なのだろうが、どうにも気になってしまう。
そこで、輪ゴムを首に巻いて、絞っておくことにした。(厳密には、ストッキングを輪切りにしたものを巻いているのだが)
アキ用純正タイツ
アキの柔肌
ヒナ用純正タイツ
ヒナの素肌
耳を作る。
別になくてもいいのかもしれないが、眼鏡をかけさせる時にあったほうがいいし、個人的にフェチとまではいかないが、髪からチラッと見える耳の先が好きだったりするのだ。
構造は単純で、粘土で耳の本体を作ってクリップでマスクのゴムに挟むだけだ。
・クリップは、このように曲げておく。
・粘土(Mr.クレイ)で耳の形を作り、曲げたクリップを埋め込む。
・色を塗って、“ゆるみ”と“抜け”防止のために、クリップにビニールチューブをかぶせた。
・そして、マスクと同様に、耳の画像をラベルシール(A4・ノーカット・ホワイト・マット紙)に印刷して、その上からコーティングのため、クリアのラベルシール(こちらもA4・ノーカット・つや消し)を貼って、それを粘土で作った耳に貼り付けた。
器用な人なら、粘土で造形して色もエアブラシでリアルに仕上げてしまうのだろうが、残念ながら、そんな技術は持ち合わせていない。
・完成した耳を、マスクのゴムに掛ける。
実際に頭部に装着すると、若干、位置が上気味になってしまうのだが、まあ、いいや。
先ほどの、「チラッと見える耳の先」とは、こういうこと。
別になくてもいいのかもしれないが、眼鏡をかけさせる時にあったほうがいいし、個人的にフェチとまではいかないが、髪からチラッと見える耳の先が好きだったりするのだ。
構造は単純で、粘土で耳の本体を作ってクリップでマスクのゴムに挟むだけだ。
・クリップは、このように曲げておく。
・粘土(Mr.クレイ)で耳の形を作り、曲げたクリップを埋め込む。
・色を塗って、“ゆるみ”と“抜け”防止のために、クリップにビニールチューブをかぶせた。
・そして、マスクと同様に、耳の画像をラベルシール(A4・ノーカット・ホワイト・マット紙)に印刷して、その上からコーティングのため、クリアのラベルシール(こちらもA4・ノーカット・つや消し)を貼って、それを粘土で作った耳に貼り付けた。
器用な人なら、粘土で造形して色もエアブラシでリアルに仕上げてしまうのだろうが、残念ながら、そんな技術は持ち合わせていない。
・完成した耳を、マスクのゴムに掛ける。
実際に頭部に装着すると、若干、位置が上気味になってしまうのだが、まあ、いいや。
先ほどの、「チラッと見える耳の先」とは、こういうこと。
マスクは、画像が変わった以外に、基本的な構造はバージョン1と変わらない。(マスク(顔))
ただ、バージョン1では髪まで含めた画像を使っていたが、今回は顔の輪郭に沿って切り取った。
(一応、素の画像にはモザイクをかけておく)
マスクで大変なのは、切ったり貼ったりといった実作業ではなく、画像処理のほうなのだ。
今回は、たまたま、いい素材が見つかったから良かったのだが、探してみると意外にマスクに使える画像は少なく、けっこう大幅な修正・補正をしなければならなくなる。
ウィッグは、今回のマスクに使う顔に合わせてロングにした。(コスチュームによってはショートも使うが)
えあ★うぃっぐ(ロング)ブラックを買ってきたのだが、マスクをつけて合わせてみたら、妙に前髪が長かった。
ウィッグのサイズが大きい訳ではない。サイズ的にはちょうどいいくらいだ。
装着位置で調整しようにも、その範囲ではどうにもならないくらい長い。
仕方がないので、前髪を切ることにした。
しかし、女子が自分で前髪を切ろうとして失敗する定番のエピソードがあるように、一歩間違えば、取り返しのつかないことになる。。。
ここは、慎重を期して、理容用ハサミを買ってきて望むことにした。
まずは、カットハサミを使い、少しずつ少しずつ、長さを確認しながら切っていく。
しかし、ウィッグの材質もあるだろうが、前髪のボリュームもあるため、けっこう硬い。
これでは、どのみち、一気に切ることは不可能だ。
慎重に切っていき、マスクの画像の前髪とかぶる位置までの長さになった。
あとは、適度にすいて、前髪のラインを自然な感じに、、、と、思ったのだが、先述の通りウィッグの髪が硬く、少しずつしか切れなかったため、結果的に、適度に自然なラインになった。
そのため、結局、スキハサミのほうは使わなかった。
顔の写真が、ちょっと変になってしまったが、仮組ということで。。。
それにしても、やっぱりロングは、手入れに手間がかかる。
えあ★うぃっぐ(ロング)ブラック
えあ★うぃっぐ ボブ ブラック
ただ、バージョン1では髪まで含めた画像を使っていたが、今回は顔の輪郭に沿って切り取った。
(一応、素の画像にはモザイクをかけておく)
マスクで大変なのは、切ったり貼ったりといった実作業ではなく、画像処理のほうなのだ。
今回は、たまたま、いい素材が見つかったから良かったのだが、探してみると意外にマスクに使える画像は少なく、けっこう大幅な修正・補正をしなければならなくなる。
ウィッグは、今回のマスクに使う顔に合わせてロングにした。(コスチュームによってはショートも使うが)
えあ★うぃっぐ(ロング)ブラックを買ってきたのだが、マスクをつけて合わせてみたら、妙に前髪が長かった。
ウィッグのサイズが大きい訳ではない。サイズ的にはちょうどいいくらいだ。
装着位置で調整しようにも、その範囲ではどうにもならないくらい長い。
仕方がないので、前髪を切ることにした。
しかし、女子が自分で前髪を切ろうとして失敗する定番のエピソードがあるように、一歩間違えば、取り返しのつかないことになる。。。
ここは、慎重を期して、理容用ハサミを買ってきて望むことにした。
まずは、カットハサミを使い、少しずつ少しずつ、長さを確認しながら切っていく。
しかし、ウィッグの材質もあるだろうが、前髪のボリュームもあるため、けっこう硬い。
これでは、どのみち、一気に切ることは不可能だ。
慎重に切っていき、マスクの画像の前髪とかぶる位置までの長さになった。
あとは、適度にすいて、前髪のラインを自然な感じに、、、と、思ったのだが、先述の通りウィッグの髪が硬く、少しずつしか切れなかったため、結果的に、適度に自然なラインになった。
そのため、結局、スキハサミのほうは使わなかった。
顔の写真が、ちょっと変になってしまったが、仮組ということで。。。
それにしても、やっぱりロングは、手入れに手間がかかる。
えあ★うぃっぐ(ロング)ブラック
えあ★うぃっぐ ボブ ブラック
さあ、懸案の股関節だ!
バージョン1で大失敗に終わり(股関節をつくるも。。。)、それ以来どんな構造がいいか、ずっと考えてきた。
バージョン1の股関節
その大失敗の教訓から、股関節に求める基準を定めてみた。
・強度
ここでいう強度は、股関節の強度というより、胴体の強度を考えていた。
・発泡ウレタンは、なるべく切断しない
さんざん述べてきたが(発泡ウレタンの切断面について)、発泡ウレタンの切断面は、こすれると細かいカスが出る。
この2点だ。
ポーズをとらせるだけならバージョン1のような構造でもいいが、“実用”を伴うとなると、やはり、少しラフに扱っても耐えられような強度が欲しい。
そうすると、バージョン1のように3ピースに切断するのではなく、下半身も上半身のように“一塊”としたかった。
それは、すなわち、発泡ウレタンも切断せずにすむということになる。
では、どうするか?
リボルテックみたいな関節を組み込むか?
しかし、股関節に使えるような大きな関節は見当たらない。
こんな関節を作るか?
バージョン1よりはいいかもしれないが、それでも、発泡ウレタンを削らなければならなくなり、ベストな方法には思えない。
もっと、シンプルにできないか。。。
。
。
。
。
。
そして、考え至ったのがこれだ。
これは何かというと、100円ショップのシャワーカーテンに付属していた、カーテンレールにかけるリングだ。
ずっと以前に、何かに使えるかもしれないと思い工作箱にしまってあったのだが、我ながら、何が使い物になるのか見当もつかない。
これをどうするのかというと、まず、脚にビニールでこのようにつける。
線については、後で説明する。
それを胴体側のマジックテープがついている部分に通す。
これをレールにして、脚を動かそうということだ。
(脚についているマジックテープは“カギ”側だから、全身タイツが傷つかないように覆っておく)
そして、ストッパーとして、前面にビニールをつける。
このビニールは、腰と太ももにマジックテープを巻いて、それに留めた。
接着してもいいのだが、まだ、うまくいくかどうか分からないので、改善の余地を残しておきたいのだ。
ここで、先ほどの注釈の線についてだが、やはり女子は内股だろう!ということで、リングの取り付け角度を中心線から少しずらして接着したのだが、、、
胴体側が、思いっきり外側に向いていやがった!
おかげで相殺され、取り付けても、つま先が普通に正面向いてしまった。。。
・ヒップ側
脚を伸ばした状態では、リングを折り畳む。
・脚を上げたところ
・お座りした状態
見ての通り、“股関節の可動”というより、“脚の移動”といったほうが適切か。
しかし、これなら胴体に加工することがないから、強度的にも問題ない。
バージョン1で大失敗に終わり(股関節をつくるも。。。)、それ以来どんな構造がいいか、ずっと考えてきた。
バージョン1の股関節
その大失敗の教訓から、股関節に求める基準を定めてみた。
・強度
ここでいう強度は、股関節の強度というより、胴体の強度を考えていた。
・発泡ウレタンは、なるべく切断しない
さんざん述べてきたが(発泡ウレタンの切断面について)、発泡ウレタンの切断面は、こすれると細かいカスが出る。
この2点だ。
ポーズをとらせるだけならバージョン1のような構造でもいいが、“実用”を伴うとなると、やはり、少しラフに扱っても耐えられような強度が欲しい。
そうすると、バージョン1のように3ピースに切断するのではなく、下半身も上半身のように“一塊”としたかった。
それは、すなわち、発泡ウレタンも切断せずにすむということになる。
では、どうするか?
リボルテックみたいな関節を組み込むか?
しかし、股関節に使えるような大きな関節は見当たらない。
こんな関節を作るか?
バージョン1よりはいいかもしれないが、それでも、発泡ウレタンを削らなければならなくなり、ベストな方法には思えない。
もっと、シンプルにできないか。。。
。
。
。
。
。
そして、考え至ったのがこれだ。
これは何かというと、100円ショップのシャワーカーテンに付属していた、カーテンレールにかけるリングだ。
ずっと以前に、何かに使えるかもしれないと思い工作箱にしまってあったのだが、我ながら、何が使い物になるのか見当もつかない。
これをどうするのかというと、まず、脚にビニールでこのようにつける。
線については、後で説明する。
それを胴体側のマジックテープがついている部分に通す。
これをレールにして、脚を動かそうということだ。
(脚についているマジックテープは“カギ”側だから、全身タイツが傷つかないように覆っておく)
そして、ストッパーとして、前面にビニールをつける。
このビニールは、腰と太ももにマジックテープを巻いて、それに留めた。
接着してもいいのだが、まだ、うまくいくかどうか分からないので、改善の余地を残しておきたいのだ。
ここで、先ほどの注釈の線についてだが、やはり女子は内股だろう!ということで、リングの取り付け角度を中心線から少しずらして接着したのだが、、、
胴体側が、思いっきり外側に向いていやがった!
おかげで相殺され、取り付けても、つま先が普通に正面向いてしまった。。。
・ヒップ側
脚を伸ばした状態では、リングを折り畳む。
・脚を上げたところ
・お座りした状態
見ての通り、“股関節の可動”というより、“脚の移動”といったほうが適切か。
しかし、これなら胴体に加工することがないから、強度的にも問題ない。