タイトルを『鎖骨』としているが、鎖骨そのものということではなく、肩関節の可動の一つで、位置が鎖骨に近いということから、工程上での識別のために『鎖骨』としている。
当ブログとしては、ラブドールの関節は人間の関節をそのまま再現するのではなく、ラブドールの機能として必要な関節を、最適な方法で動かそうという方針だ。
そういうことから、これまで肩関節に関しては、肩を“回す”動きのみを作ってきたのだが、コスチュームを着せる時に、肩を“すぼめる”動きがあれば、もっと着せやすくなるのでは?と思い、四号機では、その機構を加えることにした。
仕組み自体は、写真を見てもらえば分かるように単純だ。
●パーツ
今回、回転の軸としてリベットピン(ロットピン)を使うことにした。
ネジ・ボルトなら太さも長さも種類が豊富なのだが、一度組み込んでしまうと修理が面倒、または不可能になる可能性がある箇所のため、なるべくメンテナンスフリーにしたい。
ネジ・ボルトを可動部の軸として使うと、動かしているうちにナットが緩んでくる可能性がある。
もちろん、ダブルナットや緩みどめナットという手段もあるのだが、リベットピンを割ピンで止めた方が抜ける可能性が低いのではと考えたのだが、、、どうなることやら。
リベットピンは、長さの調整ができないため、ワッシャーとアルミパイプを切断してスペーサーにした。(まだ仮組み)
トップの写真で、正面から見ると体幹に対して直角に取り付けられていないことが分かってもらえるだろうか?
若干、下がり気味になっていて、設計上では5度下げている。
なぜ角度をつけたかというと、腕を取り付けた時に、女子らしいプロポーションになるようにするためなのだ。
直角に取り付ければ作業は簡単だったのだが、これまでの失敗から、全体を俯瞰して設計したためにこうなった。
おかげで、5度の角度になるように穴を掘るという、余計な手間がかかってしまったが。
関節の可動の緩み止めとして、てリベットピンにはビニールチューブを巻いてあるが、もう一つ対策を施してある。
塩ビパイプにネジが3っつねじ込んであるのは、その対策の一環で、パイプの中に半円形の木材を固定してあるのだが、そこは、またの機会に説明することにする。
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